FCPの素材管理 その4
クリップの削除について
FCP(Final Cut Pro ファイナルカットプロ)に読み込んだクリップを削除するとき、手順によってはストレージにメディアファイルが残ってしまうことがあります。クリップの削除手順と、実際のストレージ上でのメディアファイルの削除の有無についてまとめました。
INDEX
クリップの削除操作
読み込んだクリップの削除は、ブラウザのイベントで操作します。
削除したいクリップをイベントで選択して、
- 右クリック→ゴミ箱に入れる
- メニューバー→ファイル→ゴミ箱に入れる
- command + delete
でイベントから削除します。単にdeleteキーを押す操作は、「評価」という機能でクリップに「不採用」のマークを付けるショートカットです。クリップは削除されません。
イベントからクリップを削除した結果、ストレージ上からメディアファイルそのものが削除されるかは、条件によって異なります。
削除時の挙動【ライブラリ内にメディアをコピーしている場合】
- プロジェクト(タイムライン)に未使用のクリップをイベントから削除すると、ストレージ上からも削除されます。最適化ファイルが作成されている場合は、そのファイルも削除されます。
- プロジェクト(タイムライン)に使用中のクリップをイベントから削除すると、プロジェクト(タイムライン)には残ります。また、ストレージ上のオリジナルファイルや最適化されたファイルは、プロジェクトのフォルダに移動します。このクリップをプロジェクト(タイムライン)から削除すると、ストレージ上からも削除されます。
つまり、ストレージ上からクリップのメディアファイルを削除するには、ライブラリのイベントとプロジェクト、双方から削除する必要があります。ライブラリ内の何処にもそのクリップが無い状態にしたとき、そのクリップのメディアファイルは、ストレージ上からも削除されます。
削除時の挙動【ライブラリの外にメディアをコピーしている場合】
- ストレージ上のライブラリの「パッケージの内容」に作成されたエイリアスが、【ライブラリ内にメディアをコピーしている場合】と同じ挙動をとります。オリジナルのメディアファイルは常にそのままです。
アラートが表示されればストレージからも削除
クリップを「ゴミ箱に入れる」操作をしたとき、ストレージ上のメディアファイルも削除される場合は、10_fig_02のようなアラートが表示されます。何のアラートも出なければ、FCPのイベントから削除しているだけで、ストレージ上のメディアファイルは残ります。
つまり、ストレージ容量を節約する目的でクリップを削除するには、内部にメディアを保存する設定のライブラリでの操作が前提で、削除する時に「ゴミ箱に移動中のメディア」のアラートが表示される必要がある、ということになります。
結構面倒臭いので、私はクリップの削除を滅多に行いません。